保護者は、子どもがふとしたことで事故にあわないか、毎日心配が絶えないもの。東京都では、都内在住の0~5歳児の保護者を対象に、子どもの事故予防に関するアンケート調査を行いました。
子どもをケガや事故から守るために日頃から意識して取り組んでいること、事故予防に関して難しいと感じていること、またその理由についてなど、約400名から回答が寄せられました。アンケートの結果から見えてきた、子どもの事故予防についての実感や課題について紹介します。

保護者が⼼配している事故として、「落ちる」が47.8%で最も⾼く、「交通事故」「転ぶ」「ぶつかる」「挟まれる」が40%台で続きます。また、都内で救急搬送された子どもの数を年齢と事故種別ごとに示したデータ※においても、0~4歳では「転ぶ」「落ちる」が上位になっています。このように、保護者の心配事と実際に起きている事故の実態とは一致していますが、一方で、保護者が心配・注意しているにもかかわらず、事故が起きてしまっている状況もうかがえます。
また、このアンケート結果を子どもの年齢別で見ると、1歳未満は「睡眠中の窒息」、1歳児は「誤飲」、2歳児は「熱中症」などが他の年齢層よりも多くなっており、子どもが成長していくにつれて、保護者が心配する事故は変化していくことが分かります。このため、日頃から子どもの年齢等に合った事故予防策についての情報や知識を得るよう心がけておくことが大切になります。
※参考:東京消防庁 救急搬送件数|子供事故情報データベース

保護者が日頃から行っている事故予防策として、「⼦供からできるだけ⽬を離さない」が35.5%で最も⾼くなっています。
このことから、多くの方が「子供からできるだけ目を離さないようにする」ことを意識していることが分かりますが、子どもから常に目を離さないでいるのは難しいでしょう。日ごろから、心配・注意して「目を離さない」ようにしていても、家事の合間など、ほんの少し目を離した隙に事故は起きてしまいます。
東京都こどもセーフティプロジェクトでは、“子供から「目を離さない」の前にできること”を合言葉として、子供の成長などに合わせて危ないところを変える「環境づくり」の考え方を大切にしながら、取り組みを進めています。
アンケートでは、実施している予防策と合わせて、対策を行わない理由や、取り組む上で難しいと感じていることについてもお聞きしています。

「対策しても⼦供の⾏動が予測を上回る」が39.3%で最も⾼く、続いて「子供が嫌がる/⾔うことを聞かない」が26.8%、「どのような対策が有効かわからない」が18.4%となっています。このことから、子どもの行動特性やそれに応じた予防策についての理解を深めることで、予防策の実践につながる可能性が見えてきます。

「東京都こどもセーフティプロジェクト」が発信している情報を⾒て、今後取り組もうと思ったことについてもお聞きしました。
「子供の手の届くところに、誤飲やケガにつながるものを置かない」が35.5%と最も高く、他にも、単なる見守りにとどまらず「変えられるものを変える」という安全な「環境づくり」に着目した予防策に目を向けていただけている様子がうかがえます。
アンケートでは、このほかに子どもの事故予防に役立つと思う情報や、望ましい情報提供の方法などについてもお聞きしています。
今後も当サイトでは、保護者の方からのさまざまな声や専門家の知見なども踏まえながら、子どもの年齢・成長発達段階や行動特性に応じたエビデンス・ベースの予防策を分かりやすく発信していきます。ぜひ安心・安全な子育てにお役立てください。
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